光線療法による健康管理

  • 自然治癒力を高め、病気を未然に防ぐからだ作りが大切です。
  • 病気になった場合でも、病院の治療や薬を最低限に抑え、自らの力で治せるからだ作りが大切です。
  • 高齢になっても、元気で健康的な生活を続けられるからだ作りが大切です。
  • 家庭で自らができる可視総合光線療法は、医療機関にかかる時間や費用を抑え、上記のからだ作りを実現させるために、理想的な治療方法です。

これからの健康管理のために、
次のことを理解しましょう。

冷えと免疫力について

冷えと免疫力について

からだの抵抗力は、具体的には免疫力に置き換えられます。免疫力が高ければ、外界からの細菌・ウイルスなどの病原微生物に罹患しにくくなります。その外敵に対する最前線(一次防衛ライン)が、外界と直接接する鼻・のど・気管支・胃・腸などの粘膜組織です。粘膜組織は多量の粘液が出ており、その粘液には異物を排除したり、無害化する作用があります。

病原微生物などが、この一次防衛ラインを超えてからだの組織に侵入すると、自然免疫の二次防衛ラインが機能します。この二次防衛ラインの主役が血液中の白血球です。白血球には、顆粒球・リンパ球・マクロファージがあり、外敵の種類によって働き分けて、外敵を排除します。また、体内で発生したガン細胞等の異種細胞を排除するのも、この白血球の働きです。

からだが冷えると、まず血流が悪化し、そのため粘膜の血行も悪くなり、粘膜の働きが弱まります。粘膜の働きが弱まることは、免疫の一次防衛ラインの機能低下につながります。また、冷えにより白血球の働きも悪くなり、さらに白血球は血液を介してからだの中を巡っているため、血行不良におちいると外界からの病原微生物にも体内のガン細胞などの異種細胞にも、白血球が十分に対応できないことになります。

つまり、からだが冷えると免疫力が低下し、病気に罹患しやすくなります。逆にからだを温めることが免疫力のアップにつながります。体温が1℃下がると免疫力は30%低下し、体温が1℃上昇すると、免疫力は5~6倍アップすると言われています。可視総合光線療法は、その光と熱の作用により、からだを温め、粘膜の血流を改善して粘膜の働きを強化し、白血球の遊走作用(白血球が動き回る作用)や異物食作用(体内に侵入した病原微生物や異物を貪食し、無害化する作用)も強化して、免疫力を高める作用にすぐれていますので、病気を未然に防ぐことにたいへん有用な治療方法です。

自律神経と免疫力について

自律神経と免疫力について

自律神経は、全身に張り巡らされ、無意識下で内臓や血管の動き・血流などを調整しており、免疫機能とも関係し、特に白血球の割合、働き、数の増減なども調節しています。自律神経には、交感神経と副交感神経の2つの系統があります。交感神経はからだを緊張させ、活動に適した状態とし、副交感神経はからだの緊張をといて休息させる役割があります。健康な生活のためには、交感神経と副交感神経のバランスが大切ですが、現代社会の生活環境は、アンバランスになりやすい環境といえます。

日頃の過労・ストレス・睡眠不足などで、交感神経は過緊張の状態となり、血管が収縮して血行不良を引き起こし、冷えや低体温、免疫力の低下につながります。また、白血球中の顆粒球が多くなるので、炎症を起こしやすくなります。逆に、冷暖房完備の快適な生活環境で、車社会で歩く事も少なく、運動も不足し、飽食の生活は、副交感神経が優位になり過ぎ、代謝が抑制されて、冷えや低体温を生じます。また、リンパ球が多くなりすぎるので、アトピーや喘息、花粉症などのアレルギー疾患を引き起こしやすくなります。

可視総合光線療法の光と熱は、アンバランスになった自律神経の働きのバランスを整え、体調を整えて、白血球の働きも正常化させて免疫力を高めます。

高齢化と筋骨格系障害について

高齢化と筋骨格系障害について

我が国における有訴率の第1位は腰痛、第2位は肩こり、第3位は手足関節の痛みです。また、わが国の骨粗鬆症の患者数は年々増加し、2010年には1400万人と推計されており、そのうち女性が約7割以上を占めています。骨粗鬆症が問題となるのは骨粗鬆症を背景とする骨折で、脳血管疾患、高齢による衰弱に次いで寝たきりの原因の第3位を占めています。高齢化に伴い、筋肉や骨が弱っておこる筋骨格系障害は、日常生活に大きな支障をおよぼします。

現代医療では、症状が出てから薬剤での対症療法が主になりますが、薬剤の長期服用は、筋骨格系障害の改善には逆効果な面もあります。高齢になっても自立して健康な生活を続けるためには、筋骨格系の障害がおこらないように、その予防が大切です。
可視総合光線療法の光と熱は、運動器官へ血行を改善し、エネルギーを供給し、炎症を抑え、運動器官の動きを良くします。また、可視総合光線療法で産生されるビタミンDは、カルシウムの吸収を良好にして、骨を強化するだけではなく、筋肉の働きを良くしたり、からだの動揺を少なくする作用もあります。日頃から可視総合光線療法を行うことは、筋骨格系の障害の予防になり、高齢になっても元気に自立した生活を送るために、たいへん有用な治療方法です。

ビタミンDの重要性について

ビタミンDの重要性について

ビタミンDは、カルシウム代謝調節に関与し、カルシウムの吸収を促進して骨組織を強化し、骨粗鬆症、骨軟化症などの予防に重要です。
さらに最近では、ビタミンDは骨だけでなく小腸、肝臓、膵臓、胸腺、副甲状腺、皮膚、生殖器など、ほぼ全身に運ばれて生物学的作用を発揮するため、今やビタミンというよりも細胞の基本的な機能を調節するホルモンとしてとらえられています。

例えば、細胞レベルの研究で、ビタミンDによる種々のガン細胞の増殖抑制が確認されいます。アメリカの免疫研究者ガーランド博士やシュワルツ博士は、日照量とガン死亡率の関係について研究を続けており、日照量の少ない地域や大気汚染のひどい地域では、大腸ガン、乳ガン、卵巣ガン、前立腺ガンの死亡率が高く、逆に、日照量の多い地域では、ガン死亡率が低いという結果を明らかにしています。これは、日照量が多い地域では、体内で産生されるビタミンDが増加し、ガン細胞の増殖が抑制されたと考えられます。他にも、ビタミンDは、生活習慣病、アレルギー疾患、皮膚病、糖尿病、感染症などの予防や治療に関係していることがわかってきています。

ビタミンDは、太陽光線を浴びることで皮膚で産生のプロセスがスタートします。ビタミンDは、食事からも摂取できますが、食事からの摂取は不足しがちですので、太陽光線を浴びることが必要です。しかし、近年、特に女性は紫外線を避けるために、衣類や化粧品で肌を必要以上にガードすることにより体内のビタミンDが不足がちです。成人女性の約50%が体内でのビタミンD不足との報告もあります。
太陽光線に似た可視総合光線療法の光線を浴びることで、体内のビタミンDを増やすことは、種々の病気を予防し、健康な生活を送るために大切なことです。

生体リズムと光について

生体リズムと光について

私たちは、毎日当たり前のように朝になると目が覚めて、夜になると眠くなるという規則正しい生活を繰り返しています。このような生活習慣は、私たちのからだに元々備わっている「生体リズム」によりコントロールされています。生体リズムは、私たちが意識していなくても約24時間周期で、自律神経、ホルモンの働き、睡眠や体温、血圧などの生命活動を変動させ毎日健康に生活できるように働いています。地球上で進化してきた人間は、地球の24時間自転周期にあわせ、からだの生体リズムをもっているためです。しかし、実は、人間の体内時計は、一日24時間ではなく約25時間だと言われています。この1時間のズレを補正し、正しい生活リズムを維持するのに必要なものの1つが、太陽の光ということがわかっています。

最近、病気の原因のひとつに、生体リズムの乱れが関係していることが明らかにされてきています。現代の生活環境は、太陽光を浴びることが少なくなり、昼夜の生活リズムが乱れて不規則になり、生体リズムが乱れることが多くなっています。太陽光線に似た可視総合光線療法の光線を浴びることは、この生体リズムを正しく維持し、種々の病気を予防し、健康な生活を送るために有用なことです。